IPU / 統計デモ 01

サイコロで見る中心極限定理 Central Limit Theorem

サイコロを n 回振って、出た目の平均を記録する。これを何セットも繰り返すと、平均値そのものの分布ができる。 どんなに歪んだサイコロを使っても、n を大きくすればその分布は正規分布に近づいていく。

1 セットで振る回数 n
10
この n 個の目の平均が、1 セットの結果になる
横軸のスケール
固定にすると 1/√n の縮みが直接見える

① サイコロの各目の確率

 

棒を上下にドラッグするか + / − で変更できます。合計が 1 になるよう他の目が自動調整されます。

② 標本平均の分布

 

③ 直近の 1 セット

 

目の期待値 μ
–
population mean
目の標準偏差 σ
–
population SD
1 セットの回数 n
–
sample size
セット数 K
0
=標本平均の個数
標本平均の平均
–
理論値 = μ
標本平均のSD(実測)
–
observed
標準誤差 σ/√n(理論)
–
theoretical
標本平均の歪度
–
0 に近いほど左右対称

見どころ

  1. n を 1 から順に上げてみる:n = 1 なら当然サイコロの形そのもの。n = 2 で三角形、n = 3 でもう釣鐘型に見えはじめ、n = 10 でほぼ正規分布に重なる。
  2. サイコロを歪ませても同じ:「1 と 6 だけ」のような極端なサイコロでも、n を大きくすれば標本平均の分布は正規分布に近づく。これが中心極限定理。歪度の数値が 0 に近づいていくのを見る。
  3. 中心は動かない:n を変えても中心はいつも目の期待値 μ のまま。E[X̄] = μ
  4. 縮むのは幅だけ:SD(X̄) = σ/√n。n を 4 倍にすると幅は半分になる。実測SDと理論値の 2 つの数字を並べて確認できる。
  5. K と n の違い:K(セット数)を増やしてもヒストグラムが滑らかになるだけで、幅は縮まない。幅を決めるのは n。ここは混同しやすい。
  6. とびとびの値:平均は必ず「合計 ÷ n」なので 1/n きざみの値しか取らない。n が小さいうちは階段状に見え、n が大きくなるほど連続的な曲線に近づく。

使い方

  • ①で各目の確率を決める。棒をドラッグするか + / − ボタン、またはプリセットから選ぶ。
  • n を決めて「+100」や「連続で振る」を押す。②に 1 セットぶんの平均が 1 つずつ積み上がっていく。
  • ③に直近 1 セットの出目がそのまま並ぶ。その平均が②のどこに入るかを見せると、2 つのグラフの関係が伝わりやすい。
  • 確率や n を変えると②はリセットされる(条件が変わるため)。表示の切り替えではリセットされない。
  • 横軸は初期値が「データに合わせる」。1 〜 6 の中でどれだけ狭い範囲に集まるかを見せたいときは「1 〜 6 で固定」に切り替える。
  • キーボード:Space 連続の開始/停止 1 +1 2 +10 3 +100 4 +1000 R リセット